
この人生は、私のもの。
そう言われても、すぐには信じられなかった。
そんなふうに生きられる人と、
生きられない人がいる。
ずっと、そう思っていた。
なぜなら、わたしは、 子どもの頃から 「選ばれない側」だった。
失敗は、たくさんしてきた。
それどころか、
いつも失敗だらけだった。
うまくできないことの方が、
ずっと多かった。

だから、学校でも仕事でも、
誰かと一緒に何かをやる、
という場面になると、
「あの人とは一緒にやりたくない」 「わあ、最悪」
そんな空気が、私の周りには
いつもつきまとった。
とても、惨めな気持ちだった。
でも、
その惨めさを感じている自分に
気づいてしまうことの方が、
もっと惨めだった。
だから、
必死で笑顔をつくっていた。
だから、
誰かと一緒にいるのが、
つらかった。
選ばれない。そんな言葉じゃない。
「あなたを、選びたくない」
「あなたとやるのは、正直ちょっと嫌」
そんな空気だった。
逃げ出したくて、
たまらなかった。

ただ、
「わたしは、そういう位置なんだ」
いつの間にか、
そう受け取るようになっていた。
だから、
ひとりでいたかった。
誰かと一緒にいたくなかった。
ひとりでいたい。
それは、
逃げだったのかもしれない。
それとも、
自分を取り戻すために
必要な時間だったのかもしれない。
それでも今、
わたしは、ここにいる。
あるとき、
ふと思った。
もしかしたら、
ズボラで、怠惰で、頑張れなくて、
うまくできない自分を、
いちばん強く否定していたのは、 誰でもなく、 わたし自身だったのかもしれない、と。
「こんな自分じゃだめ」
「ちゃんとしなきゃ」
そうやって、
自分を追い立てながら
生きていた。
だから、
人からどう扱われるかにも、
どこかで
「それで当然だ」と
思っていたのかもしれない。

でも、すぐに自分を好きになれた
わけじゃない。
ただ、
ズボラなところも、
怠けたい気持ちも、
できない日があることも、
「そういう自分もいる」
と、
少しずつ認めるようになった。
それだけだった。
それだけなのに、
気づいたら、
誰かと一緒にいることが、
以前ほど怖くなくなっていた。

気づいたら、
会社を作っていて、
気づいたら、
社長と呼んでくれる仲間が
そばにいた。
だから今は、
そう思える。
今、あなたが
どんな気持ちでいても、
どんな自分を抱えていても、
それだけで、
何かが終わるわけじゃない。

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